福祉と環境の両面から地域に関わる会社
一つの会社が高齢者の暮らしと地域のインフラの両方に手を伸ばしている例は、そう多くない。株式会社マツシマコーポレーションは、館林市を舞台に介護の総合福祉を営みながら、太陽光発電事業部を通じてクリーンな電力の供給にも取り組んでいる。遊休地などを活用した発電は、地球温暖化対策と地域の電力安定という視点から社会に還元される営みだ。介護で培った地域とのつながりを、エネルギーという別の形でも地元に返している格好になる。介護の現場と発電事業は畑違いに見えて、この地域を持続させたいという一点でつながっている。さらに特定技能登録支援機関としての認可も受け、海外から来日した人材が国内の現場で働き定着できるよう、生活面と業務面を包括的に支えている。人を支え、電力を支え、担い手まで育てる構えは、地域福祉の枠を大きく越えている。
正直なところ、目の前の利用者を支えるだけでなく、その暮らしが続く土台にまで踏み込む発想には唸らされた。設立は平成22年7月、45名の職員が福祉と環境という二つの領域を担いながら、館林の日常を下支えしている。マツシマ介護サービスやつつじの里三角公園デイサービスなど、運営する施設は六つに及ぶ。
通う人にも住む人にも居場所をつくる
つつじの里三角公園デイサービスは、日帰りで通いながら心身の調子を保つための場だ。薬用ミネラル温泉やジェットバブル付きの個別浴槽、リフト、機械浴槽を備え、身体の状態に応じた入浴を選べる。季節ごとのレクリエーションもあり、家の外に出て人と関わる時間そのものが日々の張りにつながる。専門知識を持つケアマネジャーをはじめとするスタッフが心身の状態を見ながら、通所の過ごし方を一人ずつ整えていく。
住まいを求める人には、住宅型有料老人ホーム「まつしまの家」がある。費用の負担を抑えつつ面会の制限を設けない自由な環境で、24時間体制の看取りケアやターミナル期の見守りにも応じる。入居後は訪問介護事業所まつしまのヘルパーが身体介助を24時間で担う。通いと住まい、どちらを選んでも同じ法人が地続きで支えるため、状況が変わっても慣れた関係のまま移っていける。
情報を開いて地域とつながり続ける
拠点は群馬県館林市本町1丁目2−10、本町二丁目北停留所や館林郵便局前停留所から徒歩約2分と通いやすい。電話は0276-75-2255で、受付は9時から17時まで対応している。介護を初めて考える家族にとって、最初の一歩を踏み出す距離が近いのはありがたい。在宅の相談は居宅介護支援事業所マツシマが窓口になり、介護保険の申請代行からケアプランの作成、外部機関との連絡調整まで引き受けるため、制度に不慣れでも動き出せる。
施設の様子を外へ開いている点も、この会社らしさだ。スタッフブログでは行事やご利用者様の日常が随時発信され、コラムでは福祉業界の基礎知識から課題や今後の見通しまで扱う。Instagramのアカウントも運用しており、通う前や預ける前に施設の空気を確かめられる。閉じた場所になりがちな介護施設を、あえて外へ開いていこうとする情報発信の姿勢がある。重要事項説明書や運営規定、見える化要件といった情報も公開し、料金や運営の姿勢を契約前に確かめられるようにしている。相談から通所、入居、看取りまでを一つの窓口で受け止める体制が、地域に暮らす人の安心を静かに支えている。


