地域の中に居場所をつくる、という社会参加の形
障がいのある人が社会の中で活躍できる場をつくる。社会福祉法人大麻福祉の町が掲げるこの考え方は、施設の壁の内側だけで完結しません。地域の行事や催し物に加わり、地元企業と連携して生産活動に取り組むことで、利用する方が社会とつながる接点を持てるようにしています。正直、福祉施設と聞いて思い浮かべる”閉じた場所”のイメージとは違い、外へと開いていこうとする動きが印象的でした。
生産や創作に取り組む時間は、役割を担う経験そのものになります。自分のつくったものが外に出ていく、人と関わって何かを仕上げていく、その手応えが暮らしに張りをもたらします。社会の一員として地域で生きているという実感を持ってもらうことが、こうした活動の根っこにある目的です。鳴門市大麻町板東を拠点に、その土地とのつながりを活動の中心に置いています。
250名を支える130名の職員体制
利用する方が4施設で250名を超える中、その暮らしを支えているのは130名以上の職員です。大きなグループでありながら、ご本人だけでなくご家族や保護者の声も受け止め、誠意をもって応えていく関わりが続けられています。意見や要望は人によってさまざまで、言葉にしづらい思いをどうくみ取るかに、日々向き合っています。数の多さの中でも、それぞれの想いをかたちにしていく作業を積み重ねています。
暮らしの段階に合わせて選べる支援
大人の利用者に向けては、生活介護を受けられる環境や、創作・生産に取り組める場が整えられています。日中の過ごし方は、作業に打ち込むことも、余暇をゆったり過ごすことも選べ、その人の希望に合わせて関わり方が決まります。入所施設やショートステイは、介護にあたるご家族の暮らしを支える役割も担います。グループホームでの生活まで含め、必要とされる支援が施設ごとに分かれています。
受け入れる対象の広さも、この法人の成り立ちを形づくっています。知的障がいのある方や障がいのある児童はもちろん、お子様から高齢の方まで、年齢を越えて関わりを持っています。日常生活の援助を土台に、その人の能力を発揮できる作業活動や療育活動を組み立てていきます。暮らしのどの段階にいる人も、支援の入り口を見つけやすい環境があります。
初めての利用も、問い合わせから
初めて施設の利用を考えるときは、不安や疑問がつきものです。社会福祉法人大麻福祉の町では、活動の内容やサポートの範囲について、どんなに小さな質問にも時間をかけて答えています。見学や相談を通じて、どの施設でどんな支援を受けられるのかを確かめてから、利用へと進んでいけます。安全と衛生の管理を土台に、落ち着いて過ごせる環境が整えられています。
お子様の発達について迷いがあるご家庭も、相談の窓口を利用できます。「少し気になる」という段階からの来所を受け付けており、療育施設めだかやなかよしにつながる道も用意されています。問い合わせは本部の088-689-1381、受付は朝9時から18時までです。徳島県鳴門市大麻町板東の地で、暮らしの相談を受け止める構えが保たれています。


