陽光台の事務所を起点に広がる支援
神奈川県相模原市中央区陽光台。この町の一角に事務所を置く特定非営利活動法人クライムは、地域に根を張った介助の担い手だ。居宅介護や重度訪問介護、同行援護、移動支援を手がけ、自宅での暮らしから街への外出まで、相模原に住む障がいのある人の日常を受け持っている。地元の町に拠点を構えるからこそ、近くに住む人の困りごとに近い距離で応じられる。
相談の入り口は電話とメールに開かれている。番号は042-776-8133。急ぎのときは電話で、じっくり相談したいときはメールで——利用者の都合に合わせた二つの窓口が用意されている。
町の中で暮らし、町の中へ出かける
特定非営利活動法人クライムの支援は、家の中と町なかの両方に及ぶ。居宅介護では、起床や就寝の介助、入浴、トイレ、食事の手伝いをスタッフが自宅で担い、在宅の一日を支える。一方の移動介護は、車椅子の人や知的障がいのある子供たちの買い物や余暇に付き添い、暮らしの行動範囲を町へと広げていく。
出かける先は、プールやスケート、電車での遠出までさまざまだ。「みんなの住む町で自分らしく暮らしたい、楽しそうな場所があれば行ってみたい」——そんな願いに応えることを、特定非営利活動法人クライムは活動の出発点に据えている。地域で暮らすとは、家にとどまることではなく、町の中を自由に動くことでもある。その両面を、この団体はひとつながりで支える。
移動の手段としては、福祉車両を使った福祉有償運送も備わっている。車椅子のまま乗り降りできる車があれば、目的地までの距離が暮らしの妨げになりにくい。取材していて、地域の中を実際に動き回れるところまで踏み込んで支援を設計している点が、個人的に頼もしく映った。
顔の見える関係を積み重ねて
特定非営利活動法人クライムは、支えられる人数がわずかであることを隠さない。つくれる輪は小さいかもしれないと語りながら、その中で出会う一人ひとりと深い絆を結ぶことに力を注いでいる。相模原市中央区という限られた地域に根ざすことは、顔の見える関係を積み重ねる土台にもなっている。
障害者自立支援法に基づくサービスと、制度外のシェルパ・サポート。二つを併せ持ち、本人だけでなくその家族も含めて支える構えで、地元の暮らしに寄り添う——ではなく、地元の暮らしと共に歩む団体として活動を続けている。


